2019年10月27日

「健康な日を三日ください」





昔(10年以上前かな)、鼓鐵では練習のあとミーティングをしていました。

ミーティングでは林英哲さんの本をテキストに勉強会もしていました。

そして僕が感動した話を毎週メンバーに紹介していました。

下は藤尾秀昭さんの最新刊「小さな修養論4」より


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教育者東井義雄氏がその著『自分を育てるのは自分』(弊社刊)に書かれている話である。

大島みち子さんという女性がいた。

子供の頃は頭もよく、体も健やか、本当に可愛い、いい子だった。

その大島さんに異変が生じたのは高校に入った時だった。

顔の軟骨が腐るという難病にかかったのだ。

その治療のため、高校は五年かかってようやく卒業した。

彼女は京都の同志社大学文学部に進学。

だが、病気が再発、長い病院生活となる。

その間に河野誠さんという学生と知り合い、手紙を取り交わす間柄になったりする。

この大島さんが書き残した文章を集めたのが『若きいのちの日記』という本。

東井氏はこの本に、いまここで何をなすべきか、人間としてもっとも大事なことを教えられたという。

大島さんは書いている。

「病院の外に健康な日を三日ください。
一週間とは欲ばりません。
ただの三日でよろしいから
病院の外に健康な日がいただきたい」

「一日目、私はとんで故郷に帰りましょう。
そして、お爺ちゃんの肩をたたいてあげたい。
母と台所に立ちましょう。
父に熱燗を一本つけて、おいしいサラダを作って、
妹たちと楽しい食卓を囲みましょう。
そのことのために一日がいただきたい」

「二日目、私はとんであなたのところへ行きたい。
あなたと遊びたいなんていいません。
お部屋を掃除してあげて、
ワイシャツにアイロンをかけてあげて、
おいしい料理を作ってあげたいの」

「三日目、私は一人ぼっちの思い出と遊びましょう。
そして静かに一日が過ぎたら、
三日間の健康にありがとうと、
笑って永遠の眠りにつくでしょう」

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この話が載っている「自分を育てるのは自分」名著です。たぶんこのブログでも何度か紹介したことあると思います。
オススメです。


そして抜粋の読後感として
改めて健康である自分が幸せだと気づきます。

幸せとはなるものではなく、気づくもの。

いまここにある幸せ。

健康だから出来ることを一所懸命やっていきたいです。



Posted by 和太鼓集団鼓鐵 at 10:16 Comments(0)
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