2019年05月06日
人間万事塞翁が馬

『列子』に塞翁の馬の寓話があります。
国境あたりに住んでいるおじいさんが、一頭の馬を失くした。
近所の人が悔やみをいうと、
「この禍が福にならんとはかぎらん」
と平然としていた。
しばらくすると、逃げたと思った馬、どうやらさかりがついていたらしい。
別の馬を一頭連れて帰ってきた。
この馬が名馬だった。みんなが祝いをいうと、
「いやこの福がいつまで続くかわからない」
といった。息子がその名馬にまたがって得意になって乗っていたら転げ落ちて腕を折った。
近所の人が悔やみをいうと、
「この禍が福にならんとはかぎらん」
という。
またたく間に戦争が起こって、村中の若者が全部戦死して、その腕を折った息子だけが生き残った。
この寓話のいいたいことは、
禍と福がお互いに寄りかかっているということです。
これが禍福はあざなえる縄の如しってやつですね。
もともと僕は物事には起こった事実があるだけで感情はない。
そこに感情をつけるのは人間。
すべては人間側の問題。
と思うようにしています。
しています、というより努めています。
中村天風氏の
「人生は心ひとつの置き所」
というやつです。
Posted by
和太鼓集団鼓鐵
at
18:28
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