2017年11月29日

祈りの手


以下の話はどこから?

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ドイツの画家、版画家である『アルブレヒト・デューラー』氏の描いた「祈りの手」


いまから500年ほど前、ドイツのニュールンベルグの町に「デューラー」と「ハンス」という若者がいました。


2人とも子沢山の貧しい家に生まれ、小さな時から画家になりたいという夢を持っていました。 


2人は版画を彫る親方の元で見習いとして働いていましたが、毎日忙しいだけで絵の勉強ができません。


思いきってそこをやめて絵の勉強に専念したいと思いましたが、絵の具やキャンバスを買うお金もままならないほど貧しく、働かずに勉強できるほど余裕はありませんでした。


ある時、ハンスがデューラーに1つのことを提案しました。


「このままでは2人とも画家になる夢を捨てなくてはいけない。


でも、僕にいい考えがある。


2人が一緒に勉強はできないので、1人ずつ交代で勉強しよう。


1人が働いてもう1人のためにお金を稼いで助けるんだ。


そして1人の勉強が終わったら今度は、別の1人が勉強できるから、もう1人は働いてそれを助けるのだ。」


どちらが先に勉強するのか、2人は譲り合いました。


「デューラー、君が先に勉強してほしい。


君の方が僕より絵がうまいから、きっと早く勉強が済むと思う。」


ハンスの言葉に感謝してデューラーは、イタリアのベネチアへ絵の勉強に行きました。


ハンスはお金がたくさん稼げる鉄工所に勤めることになりました。


デューラーは「1日でも早く勉強を終えてハンスと代わりたい」とハンスのことを思い、寝る時間も惜しんで絵の勉強をしました。


一方残ったハンスはデューラーのために早朝から深夜まで重いハンマーを振り上げ、今にも倒れそうになるまで働きお金を送りました。


1年、2年と年月は過ぎていきましたが、デューラーの勉強は終わりません。


勉強すればするほど深く勉強したくなるからです。


ハンスは「自分がよいと思うまでしっかり勉強するように」との手紙を書き、デューラーにお金を送り続けました。


数年後ようやくデューラーは、ベネチアでも高い評判を受けるようになったので、故郷に戻ることにしました。


デューラーは「よし今度はハンスの番だ」と急いでニュールンベルクの町へ帰りました。


2人は再会を手を取り合って喜びました。


ところがデューラーはハンスの手を握りしめたまま呆然としました。


そして、泣きました。


なんとハンスの両手は長い間の力仕事でごつごつになり、絵筆がもてない手に変わってしまっていたのでした。


「僕のためにこんな手になってしまって」と言って、デューラーはただ頭を垂れるばかりでした。


自分の成功が友達の犠牲の上に成り立っていた。


彼の夢を奪い、僕の夢が叶った。


その罪悪感に襲われる日々を過ごしていたデューラーは、「何か僕に出来ることはないだろうか」「少しでも彼に償いをしたい」という気持ちになり、もう一度、ハンスの家を訪ねました。


ドアを小さくノックしましたが、応答はありません。


でも、確かに人がいる気配がします。


小さな声も部屋の中から聞こえきます。


デューラーは恐る恐るドアを開け、部屋に入りました。


するとハンスが静かに祈りを捧げている姿が目に入りました。


ハンスは歪んでしまった手を合わせ、一心に祈っていたのです。


「デューラーは私のことで傷つき、苦しんでいます。


自分を責めています。


神さま、どうかデューラーがこれ以上苦しむことがありませんように。


そして、私が果たせなかった夢も、彼が叶えてくれますように。


あなたのお守りと祝福が、いつもデューラーと共にありますように」


デューラーはその言葉を聞いて心打たれました。


デューラーの成功を妬み恨んでいるに違いないと思っていたハンスが、妬み恨むどころか、自分のことより、デューラーのことを一生懸命祈ってくれていたのです。


ハンスの祈りを静かに聞いていたデューラーは、祈りが終わった後、彼に懇願しました。


「お願いだ。君の手を描かせてくれ。


君のこの手で僕は生かされたんだ。


君のこの手の祈りで


僕は生かされているんだ!」


こうして、1508年、友情と感謝の心がこもった「祈りの手」が生まれました。


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かつひとです。

この話はどこから?

道徳にもとりあげられたり、色んな所で聞いた有名な話なんですが、出典がわからない。

これを裏付ける物証がないらしい。

いい話だなぁ~

とは、正直思いますが、確かに作り話的な、

よく出来すぎている感がある。

それに祈りの手の絵を見ると、その手はそんなにゴツゴツしてない。

どちらかというと綺麗な手です。

なんせ500年前ですからねぇ。

謎だらけ。






Posted by 和太鼓集団鼓鐵 at 12:00 Comments(0)
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