2013年05月30日
15歳

茨木のり子さんの「根府川の海」という詩の一節に10代を振り返り
無知で純粋で徒労だった歳月
うしなわれたたった一つの海賊箱
というのがあります。
今年の5月4日でDreamOn初演より15年になります。
10代の終わりにあの曲を作ったときは、僕も純も無知でした。
何も知らなかった二人ですが、和太鼓や鼓鐵を作っていくことに純粋で、その分徒労としかいいようのない無駄なことに時間をかけたり、無知なもんで遠回りをしてたような…
そして少しずつつかみとったものを海賊箱にギュっとつめこんで…
するとしだいに僕らのことを応援してくれる人がいたり、嫌ってくれる人がいたり
またDreamOnを愛してくれる人がいたり
10代に比べ見た目や格好や周りの状況など変わりましたが、なぜかこの曲を演奏するときは自分たちが何でもなかった頃の気持ちに戻ります。
技も技術もない曲なのに、そのかわり10代の頃、現状打破を目指した訴求力がそのまま乗っかり聴いてもらえるのかも知れません。
以前にふーちゃんに鼓鐵の好きな曲を聞いたらDreamOnをあげたときには意外でした。
彼のタイプなら、もっとメロディアスなものを言うと思っていたのですが。
15歳おめでとう!
15年大事に育ててくれた皆様に感謝です。
writer 愛美勝仁
Posted by
和太鼓集団鼓鐵
at
12:33
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