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2020年06月11日

無知で純粋で徒労だった





先日、このブログで茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」を紹介しましたが、

鼓鐵の昔、自分の十代後半から二十代を振り返って思うのが、

茨木のり子さんの「根府川の海」に出てくる下記の一節。


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沖に光る波のひとひら

ああそんなかがやきに似た

十代の歳月

風船のように消えた

無知で純粋で徒労だった歳月

うしなわれたたった一つの海賊箱

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この無知で純粋で徒労、という表現が素晴らしいと思う。

なんせその頃って無知だったし、

だけど純粋だった。

でもやることは徒労に終わるような事の繰り返し。

そんな中、少しずつ掴まえたものを

海賊箱にギュっと詰め込んでいたような。

なんとなく二十歳前後の鼓鐵がうまくいかなかった頃をこの詩を読むと思い出します。




Posted by 和太鼓集団鼓鐵 at 12:11 │Comments(0)
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