2023年08月10日
倚りかからず

先週は、茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」という詩を紹介させていただきました。
今日は、「倚(よ)りかからず」という詩を紹介させていただきます。
「倚りかからず」茨木のり子
もはや
できあいの思想には倚りかかりたくない
もはや
できあいの宗教には倚りかかりたくない
もはや
できあいの学問には倚りかかりたくない
もはや
いかなる権威にも倚りかかりたくはない
ながく生きて
心底学んだのはそれぐらい
じぶんの耳目
じぶんの二本足のみで立っていて
なに不都合のことやある
倚りかかるとすれば
それは
椅子の背もたれだけ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
自分のやり方やスタイル、頑なになるのではなく
積み上げていきたい。
突飛な発想で唯一無二になるのではなく
誰にでもできることを
誰にでもできないほどやる。
誰にでもできるカンタンなことであっても
誰にもできないレベルに積み重ねる。
そうしてみえてくる
自身のスタイル
大したものでなくても、確立されるオリジナリティ
倚りかからず
自立できることで
自分自身のスタイルができますね。
Posted by
和太鼓集団鼓鐵
at
12:03
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