2018年08月22日
希望を見失ってはいけない
あるラバイ(宗教指導者)が旅をしていた。
ラバイは犬と羊を連れ、聖書を読むためのランプを持っていた。
1日歩き続け、陽も暮れたので、ラバイは、ちょうど見つけた粗末な納屋に泊まることにした。
しかし、まだ眠るには早いので、ランプをともして聖書を読むことにした。
すると、ランプのオイルが切れて、灯りが消えてしまった。
その夜は本当に悪いことが重なった。
連れていた犬が毒虫に咬まれて死んでしまった。
次にオオカミが来て、羊も殺して食べてしまった。
朝になって、ラバイは出発した。
少し歩いて、ある村の近くに来ると、あちこちで村人が慘殺されていた。
前の晩に盗賊がやってきて、村人を皆殺しにして、金品を奪っていったことを知った。
彼は恐怖に打ち震えながら思った。
もしランプが消えていなければ、盗賊に見つかっていたはずだ。
犬が生きていたら吠えて、やはり見つかっていただろう。
羊も騒いで音を立てたに違いない。
ラバイは深く悟った。
「どんなに災難が降りかかろうと、人は希望を見失ってはいけない。
最悪なことが最良のことだと、信じなければいけない」。
(ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集 / 石角 完爾 著 / 集英社)
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日本人でありながらユダヤ人になった石角さん。
その経緯は「ユダヤ人になった日本人」で詳しく書かれています。なかなか面白い本ですよ。面白いというか興味深い本です。
タルムードの逸話。こういう人生で何かと考えさせるエピソードがたくさんあります。
ほんと、人生何が幸いするかわからない。
どこでどうなるかわからない。
物事も角度を変えれば
善にも悪にもなる。
「人生とは心ひとつの置き所」by 中村天風
悟りに至る名言です。
Posted by
和太鼓集団鼓鐵
at
12:54
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