鈍刀を磨く

和太鼓集団鼓鐵

2021年10月19日 09:26





『鈍刀をいくら磨いても

無駄なことだというが

何もそんなことばに

耳を借す必要はない

せっせと磨くのだ

刀は光らないかも知れないが

磨く本人が変わってくる

つまり刀がすまぬすまぬと言いながら

磨く本人を

光るものにしてくれるのだ

そこが甚深微妙(じんじんみみょう)の世界だ

だからせっせと磨くのだ』


by 坂村真民



「甚深微妙」の、「甚深」とは、はなはだ深いことで、

「微妙」とは、極めてこまかいこと。そこに計り知れない大切なことがある。

開経偈(かいきょうげ)というお経の中の言葉です。



試練によって人は磨かれるといいますね。

和太鼓とんとこでは心得に

「技を磨いて心を磨く」と唱えています。

心を磨くためには技を磨かなければなりません。

やはり新しいことや困難な課題に挑戦し、

それを為し得たときに心も磨かれる。

いや、たとえなし得なかったとしても心は磨かれる。

鈍刀は光らずも人は光だす。