小さい勇気こそ
人生の大嵐がやってきたとき
それがへっちゃらで
乗り越えられるような
大きい勇気もほしいが
わたしは
小さい勇気こそほしい
わたしの大切な仕事を
後回しにさせ
忘れさせようとする小さい悪魔が
テレビのスリルドラマや
漫画にばけて
わたしを誘惑するとき
すぐそれがやっつけられるくらいの
小さい勇気でいいから
わたしはそれがほしい
もう五分寝てたっていいじゃないか
けさは寒いんだよと
あたたかい寝床の中に
ひそみこんで
わたしにささやきかける
小さい悪魔を
すぐにやっつけてしまえるくらいの
小さい勇気がほしい
明日があるじゃないか
明日やればいいじゃないか
今夜やればいいじゃないか
今夜はもう寝ろよと
机の下からささやきかける
小さい悪魔を
すぐにやっつけてしまえるくらいの
小さい勇気こそほしい
紙くずがおちているのを
見つけた時は
気づかなかったというふりをして
さっさといっちまえよ
かぜひきの鼻紙かもしれないよ
不潔じゃないか と呼びかける
小さい悪魔を
すぐやっつけてしまえるくらいの
小さい勇気こそ
わたしは ほしい
どんな苦難ものり切れる
大きい勇気も
ほしいにはほしいが
毎日小出しにして使える
小さい勇気でいいから
それが わたしは
たくさんほしい
それに
そういう小さい勇気を
軽蔑していては
いざというときの
大きい勇気も
つかめないのではないだろうか
by 「小さい勇気こそ」東井義雄(教育者)
そうですね。
日常の小さな勇気。
ついめんどくさいと思ってしまう気持ちを振り払う勇気。
小さな勇気の積み重ねで人生って変わっていくのでしょうね。
分かっているのになかなかできない。
ホント、小さな勇気は大きな決意がいる。