一つのこと
私はよく学生たちにこういうことがあります。
「文学でもいい、芸術でもいい、いや、
学問でなくたっていい、
趣味でも遊びでもかまわないから、
とにかく何かに夢中になること、
自分の心や身体が求めているものにとことん没頭することが大切です」
自分がほんとうに求めている何かを徹底的に求め抜いていくことが、
その人固有の「ほんとうの人生」、
その人の、
「運命の道」と出会う最短の方法の一つだからです。
何でもいい。
一つのことを徹底して求め抜くことで、はじめて、
開けてくる人生の境地というものがあるのです。
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出典[「運命の道」は見つけられる]諸富 祥彦 著
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たぶん皆さんも若いときに同じようなことを言われた経験があるかもしれません。
僕は同じようなことを言われた経験があります。
また、若いときにしか出来ないから「今」を大事に「今」やりなさい。
と言われたことも。
なまじ和太鼓もそうやって続けてきたから今もやっているのかもしれません。
でも、若いとき全然自分は誇れるものではありませんでした。
今もそう思っておりますが、あまり謙遜しすぎると「講師」としてよんでくれているところもあるので、謙遜が嫌みになってしまっては申し訳ないのであまりいいませんが。
なんか夢中で鼓鐵をやっていた若いときがあります。
前からいうように僕は和太鼓をやってきた感覚ではなく、鼓鐵をやってきたと自覚しています。
だから自分を太鼓打ちとは名乗ったこともありません。
若いときに鼓鐵を夢中で。
でも、よくあれでなんとかなってたもんよね
なんて思うときがあります。