知っているのと出来るは違う

和太鼓集団鼓鐵

2017年03月10日 15:00





利休さんのエピソードです。


知っている事と、出来ている事は違います。

ある時、茶聖と呼ばれた千利休さんが、お弟子さんに聞かれます。

「茶の湯の神髄とは何ですか」

その質問に対し利休さんは、7つの要点にまとめてこう答えます。

「茶は服の良き様に点(た)て、

炭は湯の沸く様に置き、

冬は暖かに夏は涼しく、

花は野の花の様に生け、

刻限は早めに、

降らずとも雨の用意、

相客に心せよ」


するとお弟子さんは、

「師匠様、それくらいは存じています」

すかさず利休さんが言います。

「もしそれが十分にできましたら、私はあなたのお弟子になりましょう」




かつひとです。

知っていることと出来ているかは別ですね。

大人になれば常識といわれることはたいてい知っている。

では知っていることを確実に出来ているかといえばそうではない。

いかに基本的な生活習慣を守ることさえ難しい。

ついつい飲みすぎて二日酔い

調子にのって風邪をひく

分かっているのに油断したら心の隙をつかれる

だから、知っているのに出来ない。

ふだんの生活でもそうなら芸における基本の徹底は尚のこと難しいかもしれませんね。

体が覚えるまで練習する

体が自然と動くようになるまで練習する

とはいうものの

それで体得したものが本当に正しいの?

それが到達点?

本当のゴールなんてないから、もっともっと深く掘ることに面白さがありますね。